学生時代の付き合いは、年齢格差は3歳前後しかありません。
また、気の合った仲間と付き合っていることが多かったのです。
こうした人間関係では、思っていることを伝えるのに不自由さを感じることはあまりありません。
気持ちが伝わらないと思えば、以後付き合わなければよかったのです。
つまり、考え方に類似点があるということを起点として、付き合う人間を選定できたのです。
しかし、職場という環境は、利益を出すということを第一に考え、上司・部下といった上下関係や、お客さまや取引先といった対外関係のなかで活動することになります。
いままで付き合いの無かった年齢層の人や、立場の異なる人々と仕事をすることとなります。
こうした人たちと人間関係を築くには、相手を理解し、自分を理解してもらうという関係を日常的にとらなければなりません。
これは、学生時代にはなかったことです。
しかし、さまざまな人と接することによって、広い視野や柔軟な発想を身に付けることができるようになるのです。
人間関係というと、赤ちょうちんで一杯飲みながら仲良くなれば良いというものではありません。
重要なことは、職場の業績を上げるための関係を築くことなのです。
人間には好き嫌いはつきものですが、気の合う人としか付き合わなかったり、嫌な人には話しかけないようでは、仕事に偏りがでてしまいます。
真剣に仕事に集中していくと、人間の感情が入る余地はなく、好き嫌いなどいってられないのです。